肺炎は高齢者の大きなリスク
日本人の死因の第5位が「肺炎」で、その約95%が65歳以上の高齢者です。
原因となる菌の中で最も多いのが肺炎球菌です。
R7年10月29日より新しい肺炎球菌ワクチン「キャップバックス」が承認され自費接種として利用できるようになりました。このワクチンは、21種類の肺炎球菌の型に対応しており、これまでのワクチンではカバーできなかった型(「15A」「16F」「23A」など)も含まれており、より多くの種類の肺炎球菌から体を守ることができます。
現在国の定期接種で使われているニューモバックスNP(PPSV23)は40年前にできたワクチンで、肺炎球菌のカバー率56%、予防効果5年ですが、新しくキャップバックスはカバー率80%で終生免疫が得られると期待され、大幅な機能向上です。
ニューモバックスを受けた方にも追加接種がおすすめ
すでにニューモバックスを接種した方でも、1年以上経過していればキャップバックスを追加で接種できます。
キャップバックスを打つことで、より多くの菌の型に対応でき、免疫の質や持続性も高めることができます。
つまり、これまでニューモバックスを受けた方も、キャップバックスを1回追加すれば、その後はニューモバックスを5年ごとに繰り返し接種する必要がなくなります。
どんな人におすすめ?
65歳以上の高齢者
心臓病、糖尿病、慢性呼吸器疾患、腎臓病などの持病がある方
免疫が低下している方(ステロイド・抗がん剤などを使用中の方)
お孫さんなど小さなお子さんと接する機会が多い方
これらの方は肺炎球菌感染による重症化リスクが高く、新しいキャップバックス®(PCV21)の接種が特に推奨されています。
接種のタイミングと注意点
他の肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス®など)を打った方は、1年以上あけてから接種します。
発熱や体調不良時は延期します。
注射部位の赤みや腫れ、軽い発熱などの副反応は数日でおさまることがほとんどです。
費用について
キャップバックス®は自費接種となります。
料金:13,700円(税込)
※現時点では公費接種はニューモバックスのみになります。
ご予約はお電話・窓口でお願いいたします。

